消化器科専門医   no comments

多くの診療科から認定を受けられる専門医

「消化器科専門医」は、人の内臓に関する治療を行うための専門医です。
言うまでもなく人の体において健康に最も重要となるのが内臓機能であるため、高度な治療方法を身に着けた専門的な知識を持つ人材のニーズはかなり高いものとなっています。

専門的な知識を持った医師を認定する認定医制度において消化器科専門医は非常に難しい条件が与えられており、消化器の研修に加え、内科、外科、放射線科、小児科のうちいずれかの認定を受けた上で受験を申し込まなくてはいけません。

すなわち消化器科専門医というのは、消化器に関する知識だけではなく他にいずれかの専門分野を持った非常に高度な医療技術を持った人材ということになります。

なぜこのような厳しい認定制度をとっているかというと、消化器疾患は非常に重篤な難病であることが多く、幅広い知識がなければ対応できないケースが多いためです。

一般の人が病院にかかる場合も、まずは内科などで症状を検査し、そこから専門の消化器科に紹介されていくという方法がとられます。

消化器科が数多く取り扱うのはがんに関する病状で、大学病院や基幹病院、中核病院における消化器科は地域がん診療連携拠点病院として設置されていることもよくあります。

消化器科の対象となる臓器は食べ物を口に入れてから通っていく道筋全般で「食道」「胃」「十二指腸」「小腸」「大腸」がメインです。

さらに栄養分を分解したり消化を助けるための臓器である「肝臓」「胆嚢」「脾臓」といったものも必要に応じて診察していきます。

現代に増える消化器に関する病気とは

消化器に関する疾患はここ近年増加する傾向があります。
国としても精神神経疾患、血液系疾患と並ぶ重要な疾患として改善を求めており、とりわけ日本人の死亡原因第一位である悪性腫瘍(がん)は緊急に対策すべき疾患です。

なぜ現代になって急に消化器疾患が増加してきたかということについては、食生活の変化や生活様式の変化が挙げられます。

また高齢者が増加したことで消化器に不調をおぼえる人が多くなり、それが国民全体の健康状態を悪化させていると言えます。

消化器系のがんとしては、胃がん、肝がん、膵がん、バレット食道がんといったものがあります。
これらのがんは糖尿病、肥満、アレルギー(免疫疾患)、炎症性腸疾患、薬剤性消化管障害といったようなものと大きな関わりがあることから、同時に治療や改善をしていかないといけません。

その他にもピロリ菌や逆流性胃腸炎などの胃腸に関する病気はとても種類が多く、罹患者数も増加しています。
消化器科専門医では内視鏡手術など難易度の高い外科手術も多く取り扱われるため、最新医療の臨床経験ができる分野と言えます。