病理医とは   no comments

■医学の進歩を考える職業
病理医という言葉は一般的にあまり耳にしないかもしれません。
病気と健康、これからの医学の進歩について真剣に考えている専門医です。

病理医という言葉を聞いたことがないという方でも、実際に病理医を目にしたことはあるのではないでしょうか。
様々な一般病院にも勤務していますし、大学や研究施設などにもいます。
ただ、外からみて医師の専門診療科は分からないように、病理医も外から見ただけでは一般の医師としか見ることができないため、多くの方は「見たことない、知らない」となるのでしょう。

病理医が実際にどのような業務を行っているのか、ということですが、病理医は病院で亡くなってしまった患者の死因を解析するため、もしくは治療効果などを検証するために病理解剖を行います。
そう、病理医は、病理解剖や組織診断、細胞診断が主な業務となるのです。

通常の医師のように、患者に治療行為や診察行為を施すのではない、というのが最も大きな特徴と言えるのではないでしょうか。

■病理解剖を志す若者は多くない
病理解剖を行うことにより得られることは数多くあります。
これまで行ってきた治療にどのような効果があったのか、ということを知ることもできますし、死因を解明することで医療の進歩にも役立てることができます。

今後の医療のために貢献しているのが病理医であり、病理解剖なのです。
しかし、この仕事に就きたがる医師は現実問題少ないと言われており、病理医は常に人手不足であるとも言われています。

健康な患者の診察や治療を行うことが医師の本分である、と信じている医師は少なくありませんし、それこそ花形であると信じている医師も多いです。
また、やはり死者を解剖するというのはそこまで気分の良いものではありませんから、そうした理由でもこの仕事は敬遠されがちな傾向があります。

しかし、こうした病理医の活躍によって医療が進歩しているというのは紛れもない事実であり、逆に言えば、病理医の活躍なくして医学の進歩はないとも言えるでしょう。
そういう意味では、最も医療界に貢献しているのは病理医である、とも言えます。

病理医はさきほど述べた、病理解剖や組織診断、細胞診断という三大業務以外にも、臨床各科と様々なカンファレンスを行ったりもします。
特殊な立場から様々な視点で意見を述べ、手術や治療に活かしていくのです。

このように、病理医は病院医療の質を保つため、また医学の進歩のためには欠かすことのできない存在であるにも関わらず、全国的に見ても非常に数が少ないのが現状です。
これから医師を目指そうと考えている方や、診療科の決まっていない方は、この病理医という選択も視野に入れてみるのは如何でしょうか。