精神科専門医   no comments

需要の高まる精神科におけるスペシャリスト

「精神科専門医」とは、公益社団法人日本精神神経学会が主催している精神科医の認定制度のことです。
認定を受けるためには日本国の医師免許を取得するとともに、日本精神神経学会の会員であり、かつ5年以上の臨床経験があるということなどが条件となります。

精神医療は現在急速に世間的な需要が高まっている医療分野の一つで、認知心理学や神経心理学についての知識の他、薬物療法や精神療法、精神科リハビリテーションなど幅広い分野におよぶ知識と経験が治療においては必要です。

一重に「精神医療」といっても、その内容は精神腫瘍学、精神免疫学、精神内分泌学、移植精神医学、美容精神医学、精神皮膚科学といったように多岐にわたっています。

専門性が高まる精神医療の現場において、さらに専門性の高い人材を育成するという目的で設置されているのがこの「精神科専門医」という制度なので精神医療のスペシャリストを目指す人にとっては必須です。

医学的なアプローチで精神の病状を治療する

「精神科専門医」の仕事で最も重要になるのが、医学的見地により患者さんにとって最善の治療をするということです。

現代において精神医療の重要性が増しているのは、職場におけるメンタルヘルスの問題や、アルコール依存、自殺問題といった新しい社会問題が頻発していることが原因です。

他にも未成年の児童虐待や発達障害、不登校や引きこもり、摂食障害といったものから、産褥期うつや育児ノイローゼといった家族関係の問題、さらには緩和ケアや認知症とその介護といったものまで、まさに人生のどの場面においても精神の病気の種は潜んでいると言ってもよいほどです。

こうした問題に対処するために、世間的には医師免許のないカウンセラーや宗教家などによるセミナーも多く開催されています。

そうした情報が溢れかえっているがために、どうしても「精神医療」という分野もスピリチュアルなイメージでとらえられがちです。

しかしながら本来精神医療というのは医師免許を取得した人体の専門家が、医学的見地においてどのような治療法が本人にとって望ましいかを提案していく立場にあります。

そうした意味で「精神科専門医」は世間にあふれかえる精神的病巣に正しい科学の目を持って対処することができる社会的意義の高い専門家ということができます。

精神科専門医が実際に勤務をしている日本精神神経学会の研修施設は全国に数多くあり、公式サイトから検索ができます。

日本において特に精神科専門医として優れた実績を持っている医師は約40名いるとされており、これから認定を受けたいと考えている人はそうした名医のいる場所での研修を希望してみるというのもよい方法です。